JAPAN lacrosse 君の人生に、限界はない

ラクロスから始まった私の人生第2章

やりたいことは、全部やる

 

千葉大学男子ラクロス部OBで、現在もラクロスを続けられている金谷洸希さん。

大学時代チームの主将や日本代表を経験。常にラクロスを楽しみ、貪欲に、そしてストイックに向き合い続けた金谷さんにとって、ラクロスとの出会いは第2の人生の始まりだった。

(2021年3月29日)

プロフィール


金谷洸希(かなや ひろき)

2019年度千葉大学男子ラクロス部主将を務めた。 2017年日本代表に選出され、現在も社会人ラクロスチームGRIZZLIESで活動中。今春千葉大学大学院を卒業し、伊藤忠商事株式会社へ就職。

 

ラクロスとの出会い


はじめに、ラクロスを始めることになった経緯をお聞きしたいです。

中学校ではサッカー、高校に入ってからはテニスをやっていました。ですがどちらも特別厳しいとか、拘束時間が長いとかそういうことはなくて。具体的な頻度にしたら週5で練習する、いわゆる普通の部活でした。

 

自分が“誇れる自分”ではなかった、というのがラクロスを始めた一番の理由ですね。今までの人生の中で、何か自分が成功したと思えることや誇れるものが何もなかったんです。だからこそ何かしらで結果を残したかった。

 

大学の4年間というのは、社会に出る前に与えられる最後の自由な4年間だと思うんです。正直手段は何でもいいと思っていました。学問でも課外活動でも。

 

ラクロス部の新歓活動では、“全員初心者からのスタート” “日本一や日本代表になれる” というようなフレーズをよく耳にすると思います。実際そこに惹かれたというのもありましたか。

そうですね。日本一になれる、日本代表になれるというキーワードは新歓時本当によく聞くし、本当にその通りだと思います。私自身も、ラクロスは日本代表になれるスポーツだと知って興味を持ちました。

 

実際、日本代表になった選手のほとんどがラクロスを大学から始めた人です。それを聞いたら、自分も頑張ったらなれそうだと思えるし、届かなかったら自分の頑張りが足りなかったと思うしかない。言い訳ができない環境のなかでどれだけ自分が頑張れるかを試せるスポーツこそが、ラクロスだと思います。

 

自分を変えたラクロス


大学4年間を何に使いどのように過ごすか様々な選択肢がある中で、大学でスポーツをやる価値はどこにあるとお考えでしょうか

実際私は日本代表になれたし結果も出せたけど、もしなれていなかったとしてもラクロスをやってきてよかったと断言できます。ラクロスというチームスポーツを通して、チーム全員で同じ方向に向かうという経験ができたというのが大きかったですね。これは学業では得られないスキルなんじゃないかなと思います。

あとは物事への向き合い方や人との関わり方が大きく変わりました。これが自分のなかで結構大きくて。ラクロスを始める前は全く想像できていなかったほどに、4年間を終えた後の自分は全くの別物になっていましたね。プライベートや大学院での生活にも生きたと思っています。

 

より具体的にお話しいただけますか。

まず物事の向き合い方に関しては、向き合うもの自体を好きになることの重要性に気づきました。何かを頑張りたいと思ったとき、“頑張りたい“の一心で頑張れる度合いには限界がある。でも、そのもの自体を好きになる努力から始めることが大事だと思います。

 

ラクロスで日本代表になりたいという思いだけで突っ走るのではなくて、ラクロスを好きになる努力をしたから、好きなラクロスだからこそ負けたくない、というような思いも新たに芽生えました。

 

はじめは結果を出すための手段、という淡泊な理由で選んだラクロスでしたけど、単純にラクロスが好き、ラクロスが楽しいという思いが次第に強くなっていきました。好きこそものの上手なれというのは本当にその通りだなと思います。

 

人との関わり方という面においては特に、金谷さんご自身の主将の経験も強く影響してきたのかなと思うのですが。

そうですね、主将になる前となった後とで自分は大きく変わったと思います。正直主将になる前は、単純にモチベーションの低い人や頑張れない人は嫌いでした。頑張れないのになんでこの部に入ったんだろう、なんでいつまでも辞めないんだろうって思っていました。

 

でも自分の見ていた景色はあくまで自分の主観に基づく世界でしかなくて、他人の頑張りを自分のものさしだけで測って評価してしまっていました。自分の100%の頑張りと他人の100%の頑張りは全く違うし、考え方や価値観も人によってバラバラ。

 

どんなに自分と考えが違う相手でも、どんなに下手だなと思う後輩でも、自分にはない長所が必ずあるはず。それを見つけて、理解して、一緒に頑張るということを意識するようになりました。ラクロスに限った話ではなく、学部の友達など様々な人と関わるうえで互いの価値観を認め、他人をリスペクトするということを覚えましたね。

 

特にチームの主将や幹部というポジションにつく人とその他の部員の距離の詰め方はとても難しく、信頼関係にも大きく影響すると思うのですが、部員とのコミュニケーションの取り方で何か工夫されたことはありますか。

そうですね、ラクロスでの関係を深めるためにあえてラクロス外の時間を大切にするというところでしょうか。例えば練習の後ごはんに誘ったり、銭湯行ったり、後輩の使ってるアプリを入れて一緒にやってみたり。

 

ラクロス以外でのかかわりを増やすことで「この人主将だけど人間味あるな」と思ってもらって距離を自然と詰めようというのが狙いでした。手段はラクロスじゃなくたって何でもいいから、関わりを持つことが大事になってくると思います。

 

金谷さんご自身、ラクロス漬けの大学4年間を心から楽しんでいたのがよくわかります。そんなラクロス漬けの生活の中で、ラクロスのために犠牲にしたものはなにかありましたか。

ないですね。しいて言うなら旅行とか。学科の友達が旅行に行っているのを見て確かにうらやましくもあったけど、旅行はラクロスをやめてからいくらでもできるなと思ったし、我慢した、犠牲にしたというより後回しにしたっていう感覚です。

 

私は日常生活のすべてをラクロスに捧げようというよりは、やりたいことは全部やろうという感覚でした。大学生らしく遊んだりもしたし、そのほうが逆に遊んだからその分練習しなきゃという自分に対するプレッシャーにもなるから。メリハリが大事だと思いますね。

 

ラクロスから得た新たなヒント


今春就職なさるということですが、就職活動の際にラクロスについて企業側から聞かれることはありましたか。

大学卒業後、院にも進みましたが、大学院でのことは研究テーマくらいしか聞かれず、ほぼラクロスのことしか聞かれませんでした。でもそれが必然だと思います。自分を形成する9割がラクロスから来てるから。ラクロスに向き合うなかで様々な壁にぶち当たり、そのたびに自ら考え解決してきた課題が多かったので、聞かれて困るようなこともありませんでしたね。

 

商社志望のラクロッサーが多いイメージがあるのですが、企業選びのヒントはやはりラクロスから得たものがあったのでしょうか。

チームで課題を解決するというラクロスでまさにやってきたこと、これを日本最大規模でできるところが商社だと思ったんです。将来的にプロジェクトのリーダーになって社会にある課題を自分の力や人間力、人脈を使って解決したいというビジョンは持っていました。

 

日本代表の先輩にも商社勤めの方も多く、そのような方々に憧れたというのもあります。実際企業側からもラクロス部出身者は主体的に動くことのできる人材が揃っているというイメージもあるようで、だからこそ商社行きの人も多いのではないかなと思います。

 

ラクロスから様々な人生のヒントを得た金谷さんですが、ずばりラクロスで得た力、〇〇力を3つあげるとすればなんでしょう。

そうですね、まずは目標設定力。自分は目標設定力が高いと思っています。成長していない自分を認めるのが嫌なので、細かい目標設定をして一つ一つを確実に達成して成長するというのを意識しています。そのような逆算する力は身についたと思います。

 

あとは努力する力と、責任を自分のエネルギーにする力ですかね。不安だと努力できるんです。自分がこうしてラクロスを続けてこられているのもグラウンドを提供してくれる人、支えてくれている家族など色んな人のおかげで。

 

そのような人たちの顔が思い浮かぶと、その人たちのためにもなにか結果をださなくてはと焦る。でも今の自分のままで本当に結果が出せるのか?答えはNOで、結果を出せる自分になるために頑張る。自分はこの循環でした。

 

最後に、新入生に向けてメッセージをお願いします。

新入生の皆さん、初めまして。千葉大学出身、現GRIZZLIESの金谷です。

6年前、大学に入学した際には想像もしなかった充実した大学生活を送ることが出来ました。人生の夏休みとも呼ばれる大学生活をどう過ごすかで今後の人生は大きく変わると断言出来ます。

 

ラクロスは大学からでも日本代表を目指すことができる魅力あるスポーツです。これを読んだ新入生が野望を持ってラクロスを始め、いつか日本代表として一緒に活動できることを心から楽しみにしています!!

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