JAPAN lacrosse 一生モノの君たちに

「言うことは壮大、やることは愚直」に生きる

人事のプロが語る、ラクロス人材の魅力

 

株式会社サイバーエージェントにて、CHO(最高人事責任者)として採用、育成、企業文化など人事統括を担当している曽山哲人さん。著作は多数に及び、YouTubeやブログを通じた情報発信にも取り組む曽山さんは、学生時代ラクロス部の主将を務められていた。

そんな人事のプロは、ラクロス人材の魅力をどう語るのか。

 

プロフィール


曽山哲人(そやま てつと)

株式会社サイバーエージェント常務執行役員/CHO(最高人事責任者)

1974年生まれ。上智大学男子ラクロス部出身。4年時には主将を務める。株式会社伊勢丹(現:株式会社三越伊勢丹ホールディングス)を経て、1999年に株式会社サイバーエージェントに入社。著書に『強みを活かす』『最強のNo.2』『クリエイティブ人事』など。

Twitter: @SOYAMA

ブログ:「デキタン(できるヤツ探求アメブロ)」

YouTube:「ソヤマン – 人と組織のお悩み解決‼︎」

 

サイバーエージェント最高人事責任者が語る、ラクロス人材2つの強み


ラクロス部時代はキャプテンを務められていた曽山さんですが、現在も株式会社サイバーエージェントの常務執行役員として「マネジメント」に携わっていらっしゃいます。学生時代から現在まで、マネジメントスタイルに変化はありましたか?

学生時代から社会人の初期までは、かなり厳しく、きっちりかっちりとしたマネジメントスタイルでした。まずは自分自身が規範となるべきだと信じていて、怖い雰囲気だったかもしれません。

 

今の雰囲気からは想像もできません!マネジメントスタイルを転換された背景にはどんなきっかけがあったのでしょう。

コーチングの原則は「相手に考えてもらい、発言してもらうこと」だと知ったことですね。今思うと、チームメイトからの反抗を恐れていたがために、自分自身が規範であり、自分の考えをトップダウンで伝えていたんだと思います。ラクロス部時代、そして社会人になりたてだった頃の私には、もっとメンバーの意見や思いを引き出すことを大切にしなよ、と伝えたいですね。

 

なるほど。今のマネジメントスタイルを確立するにあたって、ラクロス部時代の経験は生きていると感じますか?

とても感じます。僕だけでなく、ラクロスコミュニティにいる人たちには独特の強みが2つあると考えています。

ひとつは「チームで戦うことを知っていること」です。学生生活においても、社会人になってからも、常になんらかのチーム・組織に所属しています。そこに所属し、チームが一体となって働くことが、ラクロス出身者には無意識で備わっていると感じています。

もうひとつが「新しいチャレンジをできること」です。ラクロスは日本国内で35年ほどの歴史がありますが、他のスポーツと比べても圧倒的に若いです。いまだに現役の学生たちによって新しい文化が創出されています。そんなコミュニティで4年間活動すると、トレンドに対する感度が上がり、好奇心に素直に従って行動することができるようになります。

 

ラクロス協会も「私たちは開拓者だ。」という言葉を理念として掲げていて、ラクロスコミュニティが持つパイオニア精神を象徴していると思います。

会社では必ずチームで働きます。そのチームにおいて、互いに信頼関係を持ち、同じ目標に向かって努力すること。そしてビジネスにおいて時代の流れを敏感に感じ取り、大胆に行動に移すことができること。この2つの要素がラクロス部では身についたと感じます。

 

特に2つ目の「新しいチャレンジをできること」は、将来ビジョンを抱くためにとても大切です。

 

正直なところ、若いうちから明確なビジョンを抱くことは難しいです。抱こうと思って生み出すことができるモノでもありません。だから、まずは「具体的なことはわからないけれど、何かやりたい!」という、前向きでピュアな動機に従って行動していくことが大切です。好奇心を抱いたものがあればすぐに挑戦してみる。それを繰り返していくうちに、具体的なビジョンが見つかって、そこで初めてビジョンを抱けば良いと伝えたいですね。

 

「言うことは壮大、やることは愚直」


ビジョンを抱くことはどうして大切なのでしょう?

大きなビジョンを掲げている人は飛躍的に伸びる可能性があります。ただ、ここで肝心なのは、ただ大きなビジョンを言いふらしているだけではダメで、足元の仕事を丁寧にこなすことが必要。「言うことが壮大、やることは愚直」という表現で部下にも伝えています。

 

現状100%の仕事を101%に伸ばすといった目標だけでは、人間なかなかワクワクできません。そこで大きなビジョンを持っていると、常に燃えて楽しく仕事ができる。もちろんビジョンを抱くことは簡単ではないので、既に会社やチームが掲げているビジョンに共感する、というのでも十分良いです。

 

そうして大きなビジョンを掲げながら、ひとつひとつ丁寧に仕事をこなしている人が一番信頼できる人材だとわたしは考えています。

 

ラクロスの場合、「日本代表になる」ことをビジョンとして掲げている学生も多いです。

そもそも「日本代表」を夢物語ではなく、可能性のある目標として目指すことができる環境というのはとても素敵ですよね。「日本一になる」「ユースに選抜される」「日本代表になる」「昇格する」。こういった大きなビジョンを抱きつつ、日々地道に自主練に取り組む学生がたくさんいます。

 

社会に出てから明確なビジョンを抱くことはたしかに難しいですが、ビジョンを抱く能力は後天的に鍛えることができるものです。それは、ビジョンを掲げて活動している仲間が多い環境に入ってしまうこと。その環境においては、日々仲間のビジョンに触れ、次第に「自分でもなんかしたい!」という欲求が芽生えます。

 

そういった意味で、ラクロスコミュニティは「言うことが壮大、やることは愚直」を体現して活動している仲間が多く、ビジョンを抱く能力を鍛えることができる環境だと思います。

 

「迷ったらとりあえずやっちゃえ」


大学4年間、どんな経験をしておくべきだとお考えですか?

コミュニティに入ることをおすすめしたいです。

コロナ禍においては、必然的に孤独になってしまいます。そもそもの対面機会が圧倒的に不足しているので。せっかくの大学生活、人と人との繋がりを自ら作った方が絶対におもしろいことができます。

 

多種多様なコミュニティがありますが、どういったコミュニティが良いのでしょう?

目標を持って活動しているコミュニティですね。同じものを目指していると、自分と仲間との間に共通感情が芽生えますよね。勝ったら嬉しい、負けたら悔しいと。こういった共通感情を通して仲間との深い絆が生まれます。

 

ただ、「コミュニティに入ってみよう」と思って部活やサークルについて調べてみると、きっと選択しきれず、迷う人も多いと思います。この時期で既に迷っている人もいるかもしれません。そんな人には「迷ったらとりあえずやっちゃえ。ただし全てに全力で!」と言いたい。

 

事前情報だけでひとつに決めることは難しいのは当然です。いざ入ってみたら情報と違うぞ、というケースもあるでしょう。だから、まずはとりあえず興味のあるもの全てに参加してみる。それらひとつひとつに全力で取り組んでいると、それぞれのコミュニティで多くの先輩や同期と友達になることができます。仮にあるサークルを辞めることになっても、友人が消えることはない。こうした人と人との繋がりができると、4年間充実した学生生活を送ることができるはずです!

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