JAPAN lacrosse ナニモノにもなれる4年間

ラクロスと劇団員の二足の草鞋を突き進めた理由

文化部出身でも、努力する人にチャンスがある!

文化部出身でも、努力する人にチャンスがある!

辛い時には、辛いと伝えて、色んな事にチャレンジして、最高!で終わった4年間

~私がラクロスと劇団員の二足の草鞋を突き進めた理由~

(2022年3月17日)

 

プロフィール


大⻄ 史華 (おおにし ふみか)

愛媛大学女子ラクロス、ラクロス協会中四国支部の執行部広報担当として活躍する傍ら、4回生 (年生) ではベスト10に選出 (2021年)。小学4年生から続けてきた演劇も外部の劇団に単身で足を運び稽古に励む。2022年3月には、中四国代表として、九州大会に出場予定

 

ラクロスは、ラクロス。演劇は演劇。

やりたいことだったからどちらかしか選ばない。そんな考えは全くなかった。


自己紹介をお願いします。

愛媛大学の4回生で学校では平安文学を専攻しています。昔から平安時代に興味があって、百人一首や源氏物語、古典など、物語から学ぶ貴族の習慣や、香りの調合でいい女性かどうかの優劣が決まる世界感など・・面白くて凄く好きでした。完全な文化系出身で、もともとはマラソン大会でも後ろから3番目くらいで運動も全然できない人でしたね・・。

小学生の時に友人と一緒に始めた演劇にもはまって、自分が一つのメディアになって表現できる面白さを感じていて、今でも続けています。

完全な文系、しかも演劇もしている中、なぜラクロス部に入部したんですか?

きっかけはよくある話と一緒で、とにかく新歓が楽しかったこと、先輩や同期もいい人が多くて、いい所だなぁと思って入部を決めました。

演劇部ももちろん見に行きましたけど、ラクロス部はみんな熱中していて熱量も高いのが特によかったです。私も熱中することが好きですね。

あとは、スタートラインがみんな一緒であることも背中を押してくれました。先輩も、文化部出身でも大丈夫、努力次第だと言ってもらえたことも大きかった気がします。

 

演劇の出会いとも通じるところはありましたか?

演劇の時は、友人に誘われて、小学生の時にオペラクラブに入りました。そこでミュージカルをして、お芝居って面白いなぁと。いい所だなぁ、と思いました。そういうところは一緒かもしれないですね。

お芝居って総合芸術なところがあって、色んな要素が合わさって初めて見せものになっていくんです。個人としてではなくて、全体として捉えることが凄く好きですね。個が消えるところも魅力だと思っています。

個人としてではなくて、一旦、その要素を伝える一つの媒体になる、メディアになれるっていう、自分がめちゃくちゃ考えてやってきたことが伝わることが凄く嬉しいです。

自分としてじゃなくてそのまま一つの媒体として、人に伝わった時に、とっても嬉しくなりますね。

出会い自体は少し似ていますが、続けている理由は違うのかもしれないですね。どちらもやりたかったです。

 

ラクロスはラクロス、演劇は演劇ってそれぞれで捉えているんですね。演劇は、どんな形で両立しているんですか?

演劇については、最初にオーディションで受かって、主演で市民映画に出て、愛媛県内で色んなワークショップに参加しました。そこで外部の社会人の方々とチームを立ち上げて定期的に公演に参加する機会を作りました。その他にも高校からの繋がりからプロの方に声をかけてもらって東京や大阪に即興芝居をしに行ったりしてます。全部が繋がっているわけではないので、色んなところに行って、何かまた新しい繋がりを作って・・と地道に積み重ねている感じです。

 

それは一人で続けてきた活動なんですか?

そうですね。最初は試行錯誤を繰り返して、オーディションの情報もらったり、知合いの知り合いを紹介してもらったりしながら、支援を得て続けています。

 

ちゃんと話して、溝を埋めるアクションができた。だから続けてこれた


演劇も全力、ラクロスも全力、どういうバランスでやってこれたんでしょうか?

ラクロスは朝練なのが一番大きいですね。ラクロス朝やって、昼に授業行って、夜に稽古かバイトみたいな感じでした。土日のどちらかがラクロスだったんですけど、本番期間で日程がかぶってしまう時には、休ませてもらうみたいな形を取っていました。

東京に行くときは、東京の大学の練習に参加できるように、連絡とったりもしました。コロナがあったので、実現はできなかったですが・・。

1回生の終わりごろに、休みを取らなきゃいけないタイミングがあって、その時に初めてチームには話をしました。自分なりに精一杯やっていたつもりでしたけど、怪我も重なっていた事もあって、同級生や先輩たちからすると、頑張っていない様に見えていた事が分かりました。

でも辞めたくなかったので、辞めたくないことを伝えて、その時に、ちゃんと演劇のことも話して、一部の友人だけではなくてチームにも理解を求めました。

正直一杯一杯の時期も長くて、怪我も治らないし、見学で置いていかれる感じもあったし、先輩にもそんな見学長くてよく大丈夫だね、私だったら辞めてる。みたいなことを言われたりもしました。

 

なんで、辞めたくないって強く思えて、乗り越えられたのでしょうか?

辞めたくないことを伝えたときは、どうしたらよいかも聞きました。そうしたら、「こんな時にアドバイス欲しい」とか、「ここを見ててほしい」とか、そういった要望をもらえました。とにかく全部聞いて、全部実践しましたね。全体報告だけではなくて、各学年にしっかり話をして、理解してもらって、やらせてもらったって感じです。

やる気がなく見えるって言われたのが本当にショックで、居心地の悪さは、こう思われてたからなんだって腑に落ちたし、だからこそ、そうではないぞ!というのを知ってほしくて、とにかく要望に応えまくりたいと思って行動していました。

 

ラクロッサーとしての階段を上りながら、演劇の要素を自分になりに取り入れていけた。

2倍2倍の成長がラッキー!


すごいですね!そこからさらにユースに選ばれたりして、何がよかったと思いますか?

自分の事を褒めることになりますが、ちゃんと努力できたのがよかったのだと思います。

実際は、先輩のおかげなんです。先輩が声をかけてくれて、怪我で見学していたけど、ちょうど復帰した先輩を見ながら、あの子が全体で劣っているように見える?見えないよね?今できなくても大丈夫。復帰した後に、ちゃんと努力して頑張ればいいんだよ。」って言ってくれて。それで、一生懸命頑張ろうという気持ちで努力することができました。

ユースに選ばれたときは、やっぱり一生懸命やんなきゃだめだ。って思ったし、やってきたことが形になって本当に嬉しかったです。一生懸命できること探してやり続けてよかったって思いました。

 

努力が形になって、上級生になってくるとさらに頼られることも増えていったと思いますが、協会の広報にまでチャレンジできた原動力とか、理由はありますか?

ラクロスの委員会に入った当初から特に広報には興味があって、広報はどの仕事よりも演劇に通じるところが多かったです。

アナウンスも楽しそうだなぁと思っていましたし、LIVE配信の脚本も任せてもらった時は、自分の持っている演劇の知識も還元したいな。と執行部まで進んで、行動できたと思います。でも正直やることが多すぎて、パンクしてました(笑) チームも頑張らなきゃいけないし、広報もやることありすぎて・・。

 

時間の使い方、1回生の時の学びが活きたことはありますか?

その時も同級生に結構迷惑をかけてしまって、話す時間をもらいました。

言ってくれないとわからないよって言われて、しっかり話をして、なんでも一人でやってしまいがちなんですけど、協力してもらいました。話を聞いてもらって感謝してます。

 

最終的には、ベスト10に選ばれて、どんな気持ちでしたか?

やっと報われたみたいな気持ちでした。チーム作りの方で貢献しようとか、何かできることを精一杯やろうという気持ちはあったけど、プレイ自体に自信はなかった。やっぱり文科系出身運動できないもんな・・・って諦めすらあった時もあって。それでもいっぱいいっぱいなりに、引退までやりきった!と思って終わった後にベスト10の発表があって。後輩から教えてもらった時は、もう本当に寝耳に水って感じでした。

めちゃくちゃ頑張ってきて、でもあんまり認めてもらえてなくて、もう引退だ、もういいかって思っていたところで最後の最後に「頑張ってきたなぁ」「よく頑張ったぞ」って言われた気がして。もう本当にこれは感動でした。

感動!感動!の一言でした。

 

やりきったんですね!ラクロスと、演劇の両立、さらに広報の三足の草鞋。お互いに補完し合えた部分とかありましたか?

朝はラクロス夜は、演劇と時間は分かれてましたけど、色んな事がそれぞれのヒントになってました。

これは、ラクロスに活かせるな。これは演劇に活かせるな、こうしてみようということが結構あって、成長が2倍、成長速度も2倍、って感じがしていましたね。

 

4年間やりきって、最高の仲間に出会えたことが何よりの財産


演劇の魅力もお聞きしたけど、ラクロスの魅力も教えて下さい。

努力する人には本当にチャンスがあるっていうところですね。私、文化部出身でしたけど、そこのハードルはあまりないです。やっぱ4年間やり続けたら、最後、仲間がいるし、最高だなぁって思います。

4年間、やりきったっていうのはすごい実績として自信になりました。今後も、「こんなに頑張ってこれたし、いろんなこんなことやってきたぞ」っていう事実を例にして、自信を持って挑戦していきたいと思っています。

新入生の皆さんには、一生懸命で、熱量を持ってることが好きって人は絶対入って欲しいなって思います。つらいことから簡単に逃げないで、頑張ってやり切って、辛いこともやりきって、だから楽しいこともある。とにかくやりきって何か一つ、やったぞ。と思って欲しい。絶対成長できるってのは間違いです。

 

辛いなぁと思った時に乗り越える秘訣は?

つらいなって思ってることをちゃんと言う。伝える。

その時々で、相談を聞いてもらった人は全然違うんですけど、相談相手に、正直に言う。そうすると助けてくれたり、アドバイスくれたり、自分だけの思考では抜け出せなかった闇から出れる気がします。

 

気になって、でも辞めたくないことがあって、

そしたら、まずやってみたらいいと思います。きつくなったら相談して。

それから考えても全然いい。そんな感じでラクロスと出会ってほしいです。

 

ありがとうございました!両立って大変ですけど、一人で抱えないって大事ですね。

挑戦してみよう!と思ってくれる人が増えそうな気がします。今回はインタビューありがとうございました。

 

 


関連記事

PAGE TOP