JAPAN lacrosse 地上最速の球技

激しさと安全性が共存するラクロス

ラクロスって危険なスポーツ?

 

シュートのスピードは190kmを超え、激しいボディコンタクトや、棒状のスティックで相手選手を叩くことが認められている。激しさが魅力のラクロスですが、ただ激しいだけではなし。学生が安全に活動できるよう、様々な工夫が施されている。

関西大学准教授の谷所慶さんに、ラクロスの安全性を担保するための活動について語っていただいた。

 

プロフィール


谷所 慶(たにしょ けい)

神戸大学大学院卒。国立スポーツ科学センター研究員、大阪経済大学人間科学部を経て、現在は関西大学人間健康学部准教授(Ph.D)。

2020年より、一般社団法人日本ラクロス協会医科学委員会委員長を務める。

 

ラクロスは危険なスポーツ?


ラクロスはボールのスピードが非常に速く、めまぐるしい試合展開が魅力的なスポーツです。特に男子では激しいコンタクト(接触)があるのも特徴です。ボールは硬く、「当たると痛そう」と思うかもしれませんが、プレー中はヘルメットやアイガードなどの防具を適切に装着するため、過度の心配はいりません。ラグビーやアメリカンフットボールと同様に、危険にみえるスポーツほど安全確保に対する意識は高いものです。各チームのコーチや先輩が、危険なプレーにならないようきちんと指導してくれます。また日本ラクロス協会主催の「フレッシュマンズキャンプ」では、経験豊富なコーチ達によって安全で効果的なプレーの指導が行われています。

安全への対策はどうなっているの?


それでもやはり、スポーツでのケガはつきもので、どれだけ注意していてもケガをしてしまうことはもちろんあります。日本ラクロス協会では、加盟する各チームに安全対策担当のスタッフを置くことを強く推奨しており、ケガや熱中症、脳震盪などの予防と対処法について定期的な講習を実施しています。日本ラクロス協会医科学委員会が開催するセミナーでは、安全管理や科学的トレーニングに関する最新の知識が提供され、選手のパフォーマンス向上が図られています。

また日本ラクロス協会が主催するすべての試合会場では、選手の安全確保についての指針がきちんと整えられています。夏季には気温・湿度が計測され、熱中症のリスクが高い時には迷わず試合が延期されます。頭部に衝撃を受けた場合は、脳震盪の可能性を疑うための科学的基準に従ってチェックされ、選手の安全が最大限に確保されます。会場近くの病院はリストアップされるとともに、試合前には会場統括者や両チーム代表者たちが集まり、緊急対応が必要となった際の事前の打ち合わせが必ず行われます。以上のように、もしも選手が大ケガや熱中症、脳震盪などになってしまうことがあっても、適切な対応を受けることができるよう、十分な配慮がなされています。

 

新型コロナウイルスへの対策


日本ラクロス協会に加盟する各チームは、新型コロナウイルス感染拡大防止策を遵守・徹底しています。手指の消毒や共有物の厳格な管理はもちろんのこと、すべての練習・試合会場において不必要な接触や密集が生じないよう対策がとられています。これらの対策を継続しながら、競技再開のための段階的なステージを設定し、慎重な活動を心がけています。ラクロスは少なからず体の接触が生じるスポーツですが、プレー中に密集が長続きするような状態はほとんどなく、屋外の広いフィールドで行う競技のため、感染リスクを限りなく抑えた状態で試合や練習を実施できると考えられます。

さらに日本ラクロス協会では “Bravely Forward” を合言葉に、専門家と協議を重ねながら、会員のリテラシー(情報を正しく理解し活用する力)の向上を図っています。そもそもウイルスとはどういうものなのか?新型コロナウイルスはどんな特徴を持つのか?どういう行動が感染リスクを高める/抑えるのか?このような科学的知見をもとに、ラクロス関係者全体で学びあい、各自が適切な判断と行動をとることができるコミュニティを目指しています。

 

https://www.lacrosse.gr.jp/news/17534/

「ラクロスコミュニティのみなさまへ」(2021.2.15)

(日本ラクロス協会公式HP掲載記事)

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